鍼は、太さ0.16～0.18mmの鍼を使用しています。ヒトの髪の毛でおよそ0.1mmですので、髪の毛より少し太いぐらいで、極めて細く痛みも少ないです。ステンレス製の鍼で、当院ではディスポーザブル（使い捨て）ですので衛生面でも安心で安全です。
灸はもぐさを燃やして使います。原料はヨモギで、昔から薬草として用いられてきたことの他に、点火しやすく消えやすく、温度が適当です。もぐさは温度が徐々に上がってゆくため、たとえ熱くなってもそれほど熱く感じません。直接皮膚にのせて燃やすのではなく、筒にもぐさを入れ、皮膚に貼る間接灸を使いますのでやけどの心配はありません。心地良い温熱効果が続き、ツボは内臓と深く繋がっており、からだの内側から温めることができます。
鍼灸療法は肩こりや、腰痛がひどくなった時の一つの治療法としてよく知られていますが、実は様々な効果があります。 WHO(世界保健機関)は鍼灸療法の有効性を科学的に認めています。病気としては、49疾患を適応疾患としております。 また病気ではないが、手足が冷える、疲れがある、だるさがあるなど、健康維持、増進という面でも鍼灸治療は有効です。下記はその1部です。
神経痛・神経麻痺・痙攣・脳卒中後遺症・自律神経失調症・頭痛・めまい
神経系
関節炎・リウマチ・頚肩腕症候群・頚椎捻挫後遺症・五十肩・腱鞘炎・打撲等
運動器系
心臓神経症・動脈硬化症・高血圧低血圧症・動悸・息切れ
循環器系
気管支炎・喘息・風邪など
呼吸器系
胃腸病（胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘）・胆嚢炎・肝機能障害・肝炎・胃十二指腸潰瘍・痔疾
消化器系
バセドウ氏病・糖尿病・痛風・脚気・貧血
代謝内分秘系
膀胱炎・尿道炎・性機能障害・尿閉・腎炎・前立腺肥大・陰萎
生殖、泌尿器系
更年期障害・乳腺炎・白帯下・生理痛・月経不順・冷え性・血の道・不妊
婦人科系
中耳炎・耳鳴・難聴・メニエル氏病・鼻出血・鼻炎・ちくのう・咽喉頭炎・へんとう炎
耳鼻咽喉科系
眼精疲労・仮性近視・結膜炎・疲れ目・かすみ目・ものもらい
眼科系
夜泣き・かんむし・夜驚・消化不良・偏食・食欲不振・不眠・小児喘息・アレルギ
小児科系
ー性湿疹・耳下腺炎・夜尿症・虚弱体質の改善
その他
鍼治療の技術
鍼灸治療は、機械的刺激あるいは温熱刺激を与え、効果的な生体反応を引き起こし、疾病の予防・治療に用いられています。 刺激によりホルモンが分泌され、痛みを抑える効果があったり、自律神経のバランスを整える効果があります。施術した部位だけでなく、中枢神経系の様々な部位を介して遠隔部にも反応が生じ、その結果、鎮痛・自律神経系・内分泌系の調整による全身的な影響・血流の調整が免疫機能の変化などが生じ、症状が改善します。
効果について
鍼灸治療は、『自然治癒力』を高める働きがあります。 人の身体は、自然に本来の正常な状態を保ち、自分の力で治そうという機能を持っています。鍼灸治療はその『自然治癒力』を高め、血液循環、内臓、免疫などの働きをその人が持つ本来の正常な状態に戻すよう、身体に働きかけるのです。 その効果はWHOが認めているように様々な疾患に効果をもたらします。また、鍼灸治療には痛みを抑える鎮痛作用があります。鍼灸をすることで、脳に痛みを制御するホルモン物質がつくられ、痛みを脳に伝える神経経路をブロックし痛みを抑えます。また、患部の血行を調整し、白血球を増加させ、痛み、疲労、炎症の原因となる物質を老廃物として排出する作用を持ちます。鍼灸治療は、継続して治療をしていくことで体質を強く変化させ、自律神経系やアレルギー体質を改善していくことができます。
冷え性の方へ
体が冷えると、免疫力の低下、疲労、筋肉痛など様々な症状が現れます。そういった方に鍼治療は効果を発揮します。
また、不妊症の方にも効果があります。お腹や腰（骨盤内）を温めることが一番大切です。 現代人のほとんどが冷え性を体質として持っています。温めることで血液の循環や内臓の働きを高めます。負担なく自然治癒力を高められる事から女性の方にも支持されています。
妊婦の方にも
鍼灸治療の経験者の方は、よく御存じだと思いますが、鍼灸治療は心地良い刺激なので、治療中はリラックスして受けて頂けます。
リラックスする時間をつくることで自律神経も安定してくるので、週に１回でも２回でもそういった時間を作ることが大切です。
赤ちゃんを授かるためにはやはり正常な子宮環境やホルモンバランス、また10ヶ月間胎児を育てていけるだけの体内環境を整えることが、必要になってきます。 当院では痛みの少ない、優しい鍼灸治療で母体の体調を整えます。
